人間にとっては鬱陶しい梅雨ですが・・・・・植物にとっては大事な慈雨です。
この季節、雲の恵みを受けて枝や葉は大きく成長します。ちょうど育ち盛りの子供のように。
梅雨が春から夏への変わり目であるように、この頃の花は色や香りが移ろいやすいのが特徴です。
そこで一句・・・・花々は葉っぱの傘で雨宿り。
紫陽花(アジサイ) 「移り気」の代名詞のような花 花の色は薄い色からだんだんと濃い青(赤紫)へと変わって行きます。でも、見方を変えれば、恋と同じように深く知り合うほどに情が濃くなってゆくともいえます。また、技能や芸事も鍛練を積むほどに味わい深くなるものです。 Practice makes perfect. なんか、説教くさいですね。 歌謡曲に「紫陽花の宿」があります。 (世田谷区船橋) アジサイの七変化はココをクリック |
楚々とした感じがいいですね。 |
ドクダミ ちょっと変な臭いがしますが、れっきとした薬草。便秘や利尿効果があります。 「爽健美茶」にも入っています。 (世田谷区砧) |
八重のドクダミ。レアものです。 |
睡蓮(スイレン) 印象派のモネの睡蓮の絵は有名です。NYの近代美術館にある睡蓮3部作は、幅が10mもあり、見応えがあります。このモチーフの絵は何十枚もあり、日本でもいくつかの美術館に収蔵されています。(大阪・京都の府境にある大山崎山荘にもあります。この美術室は安藤忠夫が設計しました) ♪「水に漂う浮草の・・・」(浮草の宿) (小平市津田町 津田塾大学の中庭) |
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香りの花 2様 |
梔子(クチナシ) 梅雨闇の夜道を行くと、 どこからとなく匂ってきて、 一夜の契りを誘うようです。 翌朝、あり所を訊ねると・・・・無惨やな・・・・ そこには茶色に縮れた花弁が・・・・ と、能のテーマになりそうな話ですが 残念ながら「梔子」という演目はありません。 「杜若」など花の精が主役の能は多いのに ちょっと不思議ですね。 (世田谷区松原) |
これは花弁が二重のクチナシ。 クチナシの実は黄色く色づきます。 お正月のキントンの色を出すのにつかわれます。また、栗のシロップ煮にも入れます。 (世田谷区砧) ♪「今では指輪も・・・・」 |
卯木(ウツギ) 「卯の花」ともいいます。小学唱歌に♪「卯の花の匂う垣根に、ほととぎす早も来たりて・・・夏はきぬ」があります。 ←箱根空木 紅白二色でめでたい花ですが、芯が「空木」なので嫌われています。 (世田谷区砧) |
白色のウツギ (世田谷区砧) ピンクのウツギ (世田谷区羽根木) |
梅の実がみのる頃に降るから梅雨。 梅の実だけでなく、春に花を付けた桜や桃が青い実をつけています。熟して鮮やか色に変わるのは鳥に食べてもらって「子孫を遠くに運んでもらいたい」という種族保存の法則。果物を食べたら種(核)はゴミ箱に捨てずに、近所の土に埋めてやりましょう。ご褒美をもらえるかもしれません。(ちなみに、グレープフルーツの種をマンションの空地にまいたところ、今や3mを超す木になりました。実もつけますが、残念ながら果肉はすっぱくて食べられません。花は柚の花と同じような柑橘類の花です) |
ナツグミ (世田谷区砧) |
庭桜(ニワザクラ) (世田谷区千歳台) |
沖縄は本日(6月21日)梅雨明け。もう一月もすると全国的に夏です。 夏を感じさせる花ももう準備段階です。 |
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ハイビスカス (世田谷区羽根木) |
立葵(タチアオイ) (世田谷区大原) |
宵待草(マツヨイグサ) (世田谷区羽根木) |
名前の分からない花がいくつかありましたが、分かりました。 | 穂咲七竈(ホザキナナカマド) (世田谷区経堂) |
木槿(ムクゲ) (世田谷区代田) |
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