春の北信濃 花と風紀行
(斑尾山)

風薫る5月27〜28日東京赤坂ロータリークラブ恒例の親睦旅行で北信濃路を旅してきました。東京を出るときはひどい天気でしたが、メンバーの日頃の行いが良いせいか、両日ともお天気に恵まれました。
今回の目的地は黒姫山麓にあるアファンの森。C・Wニコル氏が提唱する森の保全活動を見学するためです。ニコル氏には昨年12月の例会で卓話をいただいき、これがご縁となりました。今年のロータリークラブのテーマの一つである「水の保全」にも深く関係しています。
旅行コースは 
東京→長野県飯綱町(サンクゼール)→アファンの森→湯田中温泉(泊)→中野市→小布施町→須坂市→東京

長野県飯綱町(サンクゼール
斑尾高原でペンションを経営していた人が開発したワイナリー・レストラン・チャペルが複合したリゾート。この日は結婚式もありました。
マロニエ

マロニエといえば、シャンソン。パリの街路木が有名です。東京でも見られます。栃の木です。

紅花栃木 (港区六本木 ヒルズ前の街路)
       
金鳳花(キンポウゲ)

馬の足型とも言われます。これは八重。ラナンキュラスと似ています。ラナンキュラスも金鳳花の仲間。
(フジ)

ノダフジともいわれ、山野に自生しています。
先日能登へいったときもたくさんありました。山を手入れする人がいなくなると繁茂します。
 
どちらが真ん丸でしょうか・・・・
蒲公英(タンポポ)綿毛 赤爪草(アカツメクサ)
姫紫苑(ヒメジオン)

雑草中の雑草ですが、よく見ると可愛い。
春紫苑(ハルジオン)とよく似ていますが、蕾が上を向いているので見分けられます。
サンクゼールのワイナリー
結婚式 
    
    (手前にあるのがワインの樽)
レストランからの眺めはまるでイタリアトスカナ地方

りんご酒とワインでお腹も満足。
石仏たちに見送られて一路アファンの森へ。


アファンの森 (財団法人 C.W.ニコル・アファンの森財団)
作家のC.W.ニコル氏が日本の森を、ふたたび野生動物の棲める豊かな森に戻したいと考え、1986年より、長野県の荒廃した里山を少しずつ買い、再生活動をはじめました。現在広さは16ヘクタールあり、C.W.ニコル氏の寄附で"財団法人 C.W.ニコル・アファンの森財団"の森となっています。ちなみにアファンとはウェールズ語で「風の通る」という意味だそうです。
赤坂ロータリークラブも賛助会員として支援しています。
森の入り口

右に見えるキャビンが「森の資料室」。普段は人が住んでいません。
たいへん明るい森です。
下は隣の国有林。手の入っていない森は幽霊林。アファンの森も以前はこんな感じ。



地表まで光が届いて初めて森の多様性が生まれます。
花が咲き、虫を呼び、そして鳥たちが集まり、種を運んでくる・・・生の循環です。

見学者用の資料です。
このリンクをクリック
afan_guide.pdf へのリンク
(pdfファイルです。アクロバットリーダー必要です)
見学は森番の松木さんと一緒に。いろいろ質問攻めでした。
           
まず最初に迎えてくれたのが・・・水辺のクレソン おいしい湧き水でした。 
                                 花が3つ見えますが でも 二輪草
 
稚児百合(チゴユリ)

  紫華鬘(ムラサキケマン) 草薮からにゅっと顔を出しのは蝮草(マムシグサ)

本物はご遠慮ですが・・・アファンの森では、蛇はねずみを捕食する益虫?です。

巣立ったばかりの梟の雛が歓迎してくれました。でも眠そう。
    梟もねずみを退治してくれる益鳥です。
長野名産
林檎(リンゴ)

植えたものではありません。鳥が運んできた種が自生したものです。
    三葉土栗(ツチグリ)

蛇イチゴの仲間です。

ただの蒲公英(タンポポ)ではありません。
西洋蒲公英に駆逐されつつある絶滅危惧種−日本蒲公英です。
 
アファンの森でも紅白花合戦  開花までには少し早いですが・・・・
谷空木(タニウツギ) 空木(ウツギ)

菫(スミレ)2種
普通の 坪菫(ツボスミレ)
 
蓮華躑躅(レンゲツツジ)  日本の山野ならどこでも見られます

花は終わっていましたが・・・参考出品
延齢草(エンレイソウ) 長生きの薬?

これでも花、だけど名前知らず。
ご存知の方教えてください。

こんな可愛い花なのですが・・・・これも名前不詳  葉がまあるく6枚揃っています。
            

たっぷり2時間森を散策してきれいな空気をたくさん吸い込んで来ました。 

その晩は湯田中温泉に泊。屋上露天風呂からの志賀の山々の眺めは最高でした。
翌日は、中野市(中山晋平記念館)、小布施、須坂(豪商田中家)を巡ってきました。
芍薬(シャクヤク)

(中野市 中山晋平記念館前)

オルガンにあわせ懐かしの童謡を歌いました。
   
擬宝珠(ギボウシ)

最近、葉の大きな「トクダマ」と呼ばれる種類を見かけるようになりました。

(小布施 北斎館)
      
葛飾北斎が描いた山車の天井絵
栗羊羹で有名な小布施堂の蔵の前に咲いた木の花 いろいろ調べましたが名前が分かりません。

名前が分かりました。(2006年10月30日)

御柳(ギョリュウ) 

最後に須坂市にある御用豪商 田中家を訪問。

睡蓮(スイレン)

お天気に恵まれた2日間でした。 

お疲れ様でした。

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