地上の星々

NHKの長寿番組のひとつに「プロジェクトX=挑戦者達」という番組がありますが、チームアップを旨とする日本型経営の成果を紹介しているため、ビジネスマンの視聴率は高いようです。(欧米型の個人の努力による栄光は余り評価されないということでしょうか・・・)
この番組の主題歌が「地上の星」(作詞作曲:中島みゆき)。
♪風の中のすばる、砂の中の銀河・・・・草原のペガサス、街角のヴィーナス・・・ (歌詞はココをクリック

冬の永い眠りから覚めた草木は一斉に花を付け、庭先や街角、街路や公園に・・・地上の星々が煌めきます。
花の形も星形の五弁花や六弁花(ダビテの星)が多いようです。

今年は例年より早く春が来たため、私も大忙しでした。

ネモフィラ 

青く輝く地上の花の代表格。
「ネモ」はギリシャ語で「森」、「フィラ」はフィロソフィーと同じ「愛」。環境にも優しい花です。
和名では「瑠璃唐草(ルリカラクサ)」、花言葉は「成功」
(世田谷区千歳台)

似たような花で「大犬のフグリ」があります。

(渋谷区代々木公園)
星桔梗(ホシギキョウ) (世田谷区豪徳寺)
花韮(ハナニラ)(世田谷区桜上水) 
蔓日日草(ツルニチニチソウ)(世田谷区代田)
春竜胆(ハルリンドウ)(八王子市森林科学園)
アネモネ(世田谷区千歳台)
一輪草(イチリンソウ) (八王子市高尾)
芝桜(シバザクラ) (世田谷区経堂)
名称不詳 (世田谷区代田)
名称不詳 (世田谷区上祖師谷)
名称不詳 (世田谷区羽根木)
名称不詳 (世田谷区砧) 唐種招霊(カラタネオガタマ)(世田谷区桜上水)


星の集まりが星雲。地球から一番近いところにある星雲がアンドロメダ星雲ですが、花々の星雲はなんと言っても桜。
八王子の天皇陵(武蔵野陵と多摩陵)の隣に農水省森林総合研究所付属の多摩森林科学園には全国から約800種の桜が集められています。10月から6月頃まで年を通して桜が楽しめます。JR高尾駅から徒歩10分くらい。多摩森林科学園のhomepageはココをクリック

里桜(サトザクラ)

染井吉野や緋寒桜など一部の桜を除いて里桜と称されますが、花の形や色でいろいろな名前が付けられています。ちょうど星に星座名を付けるように。

緋寒桜(ヒガンザクラ)

(いずれも森林科学園)
鬱金(ウコン) 御車返(ミクルマガエシ) 御衣黄(ギョイコウ)
糸括(イトククリ) 太白(タイハク) 昭和天皇陵のしだれ桜
八重桜(ヤエザクラ)


以前は大学入試に受かると
「桜咲く」という合格電報がありましたが(学生のアルバイト)、個人情報保護のためこうしたサービスももう昔のこととなってしましました。

(目黒区駒場 東大教養部)



星雲型の花は桜ばかりではありません。
銀河(天の川)、球状星雲、柱状星雲・・・馬頭星雲にも似た花々があります。

小手鞠(コデマリ) (世田谷区千歳台) アゲラータム(世田谷区豪徳寺)
石楠花(シャクナゲ) (世田谷区赤堤)
 
(フジ) (世田谷区代田)
ムスカリ (世田谷区祖師谷) 春のコビト達
 
名称不詳 (世田谷区千歳台)
白花花蘇芳(シロバナハナズオウ)
(世田谷区砧) 
紅花常磐満作(ベニバナトキワマンサク)
(世田谷区代沢)
海棠(カイドウ) (世田谷区赤堤)
馬酔木(アセビ) (八王子市 多摩天皇陵)
一葉タゴ(ヒトツバタゴ) (世田谷区赤堤)
別名:ナンジャモンジャ  星雲に一番近いですね。
金雀児(エニシダ)  (世田谷区船橋)
蝮草(マムシグサ)

鎌首をもたげた蛇の様な姿から。
里芋やこんにゃくの仲間です。
馬頭星雲にも似ていますね。

(八王子市森林科学園)

星がその一生を終えるときは、大きくふくれあがって超新星(スーパーノバ)となり、最後は爆発します。
花が終わるときも、星の爆発にも似た絢爛さを見せてくれます。
そして、新しい命を含んだ種を結実します。

牡丹(ボタン)

中国原産。本来は薬用に使われていました。
能では「渤海草(フカミグサ)」と呼ばれます。


(世田谷区赤堤 西福寺)
乙女椿(オトメツバキ)

わが家の庭に咲いた八重椿。
藪椿、雪椿、ワビスケ、山茶花など多くの種類があります。
日本特産で「カメリア・ジャポニカ」という学名がついています。
牡丹と並べてみると、日本人と中国人の好みの違いが分かりますね。

(世田谷区砧)
蒲公英(タンポポ)

超新星爆発のように今まさに種が飛び出そうとしています。
子供の頃、野原で見つけると、息を吹きかけて飛ばしたものです。

(世田谷区船橋)

  
まだまだ春の花は尽きません。
この続きは・・・・ココをクリック