緑の風に吹かれて
今年の東京地方は「風薫る・・・」とは言い難いくらい雨が続いた5月でした。
それでも時折顔をのぞかせる太陽に花々は挨拶を交わしています。
新緑が日に日に濃くなってゆく中、適当な雨と太陽の光の下で花は春を謳歌しています。
(映像が出るまでに時間がかかるかもしれませんが、ご容赦下さい)


 
薔薇(バラ)

「きれいなバラには棘がある」
うっかり美人に近づくと痛い目にあいますよと、もてない男への警告。

バラは英国庭園の女王。イングランドの国花です(スコットランドの国花は薊、ウェールズは水仙)
簡単に品種改良ができるためいろいろな種類のバラがあります。自分好みの花が作れるため毎年新種が出ます。「天津乙女」など日本で作られたバラも多くあります。
このバラは「情熱(passion)」。
ある人が「経営者の要諦はVision, Passion, Decision, Action」といっていました。(ちょっと無粋な話ですが)
(大阪市中之島公園)
他にもいろんなバラがあります。
ココをクリック

 
雛罌粟
(ヒナゲシ)

「芥子粒」といわれるくらい実は小さい。アンパンの上にまぶされています。

(世田谷区上祖師谷)
   クレマチス

花弁が8枚のと6枚の2種類あります。8枚のものは「風車」6枚のは「鉄線」と呼ばれます。蔓を意味するギリシャ語「クレマ」から。白花もあります。

←(世田谷区船橋)   
6枚の鉄線(世田谷区松原)

香りの花 3種
  茉莉花(ジャスミン)

中国のジャスミンティーは私の好きなお茶で欠かしたことはありません。中国語発音ではmolihuacha、そう、マリファナとほぼ同じ。中国語の4声がうまく発音できなくて、税関で持ち物全部没収された方もいるとか・・・(収容所送りになる寸前だったとか)

(世田谷区松原)

定家葛(テイカカズラ)

ジャスミンのような甘い香りがします。能の「定家」に由来。藤原定家(新古今和歌集の選者)の式子内親王に対する恋の思いが、死後、彼女の墓にまとわりついたいう話から。恐いですね・・・、それともそこまで思われるのは女性にとって至福でしょうか。

(世田谷区羽根木)
    

唐種招霊
(カラタネオガタマ) 

バナナのような香りの花です。
中国雲南省が原産。

(世田谷区千歳台)

 

アイリスは統計学にとって縁のある花です。統計学の父といわれるフィッシャーがアイリス3種を4特性から統計的に分類したアイリスデータは有名です。データはここにありますhttp://sun.econ.seikei.ac.jp/~shinmura/xls/iris.xls
 
文目・菖蒲(アヤメ)

「いずれ菖蒲か、杜若」
優劣を付けがたいことをいいます。

アヤメ、一初、花菖蒲、杜若、皆アイリスですが、私もどれがどれやらよく分かりません。

乾いた土地に咲くのがアヤメと一初、湿地に咲くのが花菖蒲、杜若。

(世田谷区経堂)
一初

(世田谷区砧)

ジャーマンアイリス

(世田谷区桜上水)

  
釣鐘草(ツリガネソウ)

「スコットランドの釣鐘草」(The Blue Bells of Scotland)という民謡の主役。中学の音楽の授業で聞いたはず。忘れた方はココをクリック

(世田谷区船橋 市民農園)

春はまた、野菜にとっても大切な季節です。そよ風が実りを願って、雄蕊(おしべ)の思いを雌蘂に伝える季節。蝶や蜂も良き協力者です。(世田谷区船橋、桜上水の市民農園) いろんな野菜の花があります。ココをクリック
馬鈴薯(ジャガイモ)

茄子(ナス)
南瓜(カボチャ)

5月第2日曜日は「母の日」。(アメリカや日本など。イギリスでは日が違います)
アメリカのフィラデルフィアに、アンナ・ジャービスという女性がおり、その母親は1905年の5月に亡くなりました。 母親を深く愛していたアンナは、1907年、支援者たちと共に全国的な「母の日」の普及運動を始めました。そして、母親の命日に、ウェストバージニアの教会で「母の日」を祝いました。これが、5月の第2日曜日だったのです。次第にこの運動は広まって行き、1911年までには、ほとんどの州で「母の日」が祝われるようになりました。 そして、1914年、ウィルソン大統領の提唱で、議会は5月の第2日曜日を国民の祝日「母の日」と制定したのです。 日本では、大正時代に始めて「母の日」が祝われましたが、一般に普及して行ったのは、第二次大戦後のことです。(http://www.family.gr.jp より引用)
母の日といえばカーネーションですが、「肉の」というすごい意味。・・・・・母に関する花も5月に咲きます。
撫子(ナデシコ)
「大和撫子」は日本女性の従順さをいいますが、今や
天然記念物でしょうか。(世田谷区千歳台)
石榴(ザクロ)
我が子のため、他人の子を食ったという鬼子母神が手に持つのが石榴の実。(世田谷区桜上水)
 

5月にはいると街路の花も躑躅(ツツジ)一辺倒からバラエティに富んだ花に代ります。
金糸梅(キンシバイ)
(世田谷区赤堤)
松葉菊(マツバギク)
(世田谷区砧)
朝鮮庭藤(チョウセンニワフジ)
(世田谷区宮坂)

  
恒例のレアもの3点。
チロリアンランプ
(正式は「アブチロン」和名「浮釣木)
本当にランタンみたいですね。
(世田谷区船橋)
キューイフルーツ
キューイとだけいったら、ニュージーランドの飛べない鳥。中国産の果物です。
(石川県志雄町)
ブラシの木
亀の子タワシはシュロで作りますが、このブラシはなんの役に立つんでしょうか。(世田谷区砧)

名前の分からない花がいくつかあります。ご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。 (1)
(2)
(3)
(4)
(5)

お気に入りの写真がありましたらオリジナル(300〜400KB程度)をお送りします。
JPEG形式ですのでスクリーンセーバーに使えます。
ご希望の方はinfo@insite-r.co.jpまでメールでお知らせ下さい。

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